【絆通信】新型コロナウイルス変異株に関して/5月病の原因・症状・対策

はじめに

こんにちは。東信会『絆』通信令和4年5月号です。桜の花が散り、ひなげしの花が咲く時期となり暑さを感じる日が増えて来ました。

・新型コロナ感染状況について、専門家は「新規陽性者数の増加比は継続して100%を下回っており感染は拡大傾向にはない」として、警戒レベルを1段階引き下げましたが「新規陽性者はいまだ高い水準にあり、新規陽性者数が十分に下がりきらないまま増加に転じることに、引き続き警戒が必要である」と指摘しています。

・ロシアによる軍事侵攻が続く中、ウクライナのゼレンスキー大統領は5月1日、東部の要衝マリウポリにある製鉄所から市民の避難が始まったことを明らかにしました。ただ、ロシア軍は東部などで攻勢を強めていて、避難が順調に進むかは予断を許さない状況です。一刻も早い停戦~戦争終結を願うばかりです。今月の絆通信では、新型コロナウイルス変異株/5月病の原因・症状・対策、等に関して情報提供をおこなっていきたいと思います。

令和4年5月吉田智彦

免疫獲得に地域差か

九州・東北など感染再拡大

いったんは収束しつつあった新型コロナウイルス感染症が、各地で再び広がっている。特に九州や東北の一部では、1~2月のピークを超える感染者数を記録。専門家は「免疫を獲得している人が少ないからではないか」と指摘する。沖縄県では2月20日でまん延防止等重点措置が解除されたが、3月中旬ごろから感染再拡大の傾向が見え始めた。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は596.32人と全国最多。宮崎県、鹿児県、長野県、新潟県、福島県、秋田県などで3月下旬から感染が再び急増。直近1週間の新規感染者数は、1~2月のピークを超えて過去最多の更新が相次ぐ。なぜ大都市圏から離れた地域で感染の再拡大が起きているのか。

厚生労働省にコロナ対策を助言する専門家組織の脇田隆字座長は「免疫獲得に地域差があるのではないか」と指摘する。実際の感染者数から見ても、オミクロン株の感染が急拡大した東京都の感染者数は、1月以降10万人当たり6700人を超えた一方、福島県は3割以下の1700人にとどまっており、感染率に顕著な地域差がみられていた。またワクチン接種に関しては沖縄県では3回目接種率は38%にとどまっている。

新型コロナ「BA.2」「XE」とは?

次の「第7波」で主流になるとみられているのが、オミクロン株の1つでより感染力が高いとされる「BA.2」。さらにイギリスなどでは別の変異ウイルス「XE」も徐々に広がりをみせ、日本国内でも初めて検疫で確認されました。新たな変異ウイルスの現状や必要な対策はなんでしょうか?

■「BA.2」世界で広がる

新型コロナウイルスは世界中で広がる中で変化を繰り返しています。その中で今、世界各国で最も広がっているのがオミクロン株の1つ「BA.2」というウイルスです。第6波で主流だったオミクロン株「BA.1」から更に遺伝子が変異しています。新たに確認された感染者のうち「BA.2」の占める割合は英国で93.9%(保健当局;3月27日)、米国で72.2%(CDC=疾病対策センター;4月2日)といわれています。

NHK HPより

● 日本5月には93%が「BA.2」に

日本国内では国立感染症研究所が民間の検査会社のデータをもとに全国での「BA.2」の割合を推定したところ、2022年3月半ばの時点で30%程度でしたが、5月の第1週には93%、6月の第1週には100%を占めるとみられるということです。「BA.1」では2021年12月下旬に市中感染が確認されてから数週間後の2022年1月中旬にはそれまでのデルタ株からほぼ置き換わりました。「BA.2」は2月中旬に東京都で市中感染が確認され「BA.1」に置き換わった時に比べると急激ではありませんが、置き換わりが進んでいます。

★特徴1. 「BA.1」より感染力が強まっているWHOは、第6波で主流

だったオミクロン株「BA.1」と比べ感染力が強まっているとしています。

★特徴2. 重症化率は低いか

WHOはイギリスでの分析結果として「BA.1」に感染した人と「BA.2」に感染した人の間で入院に至るリスクに差は無かったとしています。

★特徴3. 「BA.1」感染→「BA.2」感染も

「BA.1」に感染した人でも「BA.2」に感染する可能性はあります。

■ワクチンの効果

イギリスの保健当局の研究者がまとめたデータによると、発症予防効果は3回目の接種から▽1週間の時点で「BA.1」は71.3%だったのに対し「BA.2」は72.2%で大きくは変わりませんでした。一方▽15週間以上(約4か月)たった時点では大幅に下がり「BA.1」で45.5%「BA.2」で48.4%でした。

■今の感染者数の増加“「BA.2」への置き換わりが強く影響”

4月6日に開かれた厚生労働省の専門家会合は、感染者数増加について「接触機会の増加と『BA.2』への置き換わりが影響している」としています。国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長は「第7波では『BA.2』が主体になる見込みで『BA.1』よりも感染力が強い事から、第6波よりも波が高くなる可能性を考え医療体制を準備する必要がある」としています。

■新タイプ「XE」日本でも初確認

さらに新たな変異ウイルスで複数のウイルスが組み合わさった「XE」と呼ばれるタイプがイギリスなどで報告されています。

★「XE」…「BA.1」+「BA.2」

「XE」は複数のウイルスが組み合わさってできたタイプで、オミクロン株の「BA.1」と「BA.2」が組み合わさっています。

★「XE」感染広がるスピード“「BA.2」より12.6%速い”

WHOは「XE」をオミクロン株の一種としていてイギリスの保健当局は2022年1月19日に最初に報告されて以降、4月5日までに1179件報告されています。小規模のクラスターも報告されているが、ウイルス全体に占める割合は1%未満となっています。3月30日までのデータに基づいて解析を行った結果「XE」の感染拡大のスピードは「BA.2」よりも12.6%速いと試算されています。

■専門家「基本的な日常の対策は変わらない」

現在、新規感染者数は2021年夏の第5波ピークより高い状況が続いていて、厚生労働省の専門家会合はリバウンドの可能性も懸念されるとして

  • ワクチンの追加接種をさらに進める事
  • 外出の際に混雑した場所や換気が悪い感染riskの高い場所を避ける事
  • 不織布マスクの正しい着用、消毒や換気、密を避ける

といった、今まで同様の対策を徹底するよう、改めて呼びかけています。

誰もがかかりうる5月病

全国健康保険協会(協会けんぽ)HPより

新年度を迎え、新社会人をはじめ転職や異動など新しい環境で仕事を始める人も多いことでしょう。心機一転、「よし、頑張るぞ!」とエネルギーが湧いてくるものです。しかしゴールデンウィークを過ぎてひと段落する頃から、にわかに「やる気が出ない」「ふさぎこむ」という症状が現れる人がいます。俗にいう「5月病」です。研修を経て5月から実際に仕事を始めるという新社会人の場合、これらの症状が6月に見られるため、「6月病」とも呼ばれます。5月病、6月病のいずれにしても、環境の変化に伴う心身の負担、ストレスが主な原因です。

■5月病ってどんな病気?

「5月病」の多くは一過性の症状であり、適度な休息などで改善されることがほとんどです。ただし、会社や仕事が苦痛に感じるなど、仕事に支障が出るような重症の場合は早めに医療機関を受診しましょう。「5月病」は正式な医学用語ではありません。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることもあります。

5月病の原因

1.新しい環境についていけない

新しい配属先の仕事が合わない、残業が多い、ノルマが厳しいといった職場環境がストレスに。また、転勤に伴う引っ越しや単身赴任など、生活環境の変化もストレスの原因。特に新社会人の場合、学生時代に比べて環境が大きく変わるため、5月病にかかりやすい傾向にあります。

2.新しい人間関係をうまく築けない

新しい配属先や転職先で上司や同僚に質問や相談がしづらいことも。それ以外にも、すでにできあがっている人間関係の中にとけ込めない、職場の雰囲気になじめないなど、環境に適応できないことがストレスとなってしまいます。

3.思い描いていた理想と現実のギャップが埋められない

新しい配属先や転職先で思うように自分のキャリアが生かせない、スキル不足を痛感するなど、異動・転職前後で仕事や職場のイメージが違い過ぎる事で受けるショックが大きい程5月病にかかりやすくなります。

4.入社がひとつのゴールとなってしまい、次の目標を見失う

いわゆる「燃え尽き症候群」で無気力な状態に。新社会人に限らず、日常的に多く仕事を抱えている2年目以降の社会人が“燃え尽きてしまう”ことも。

5月病の症状

以下の様な症状が見られます。

  • やる気が起きない
  • ネガティブ思考になる
  • 体がだるい
  • 頭痛、腹痛
  • 思考力、集中力の低下
  • 食欲低下

5月病にならないためのアドバイス

1.会話でストレスを解消しよう

同僚や同期、家族や友人などとのコミュニケーションの機会を大切に。悩みを話すことでストレス解消になります。食事も1人で食べる「孤食」はなるべく避け、リラックスできる時間を増やしていきたいものです。

2.栄養バランスのとれた食事を心がけよう

食事は一品で済ませず「主食・副菜・主菜」を組み合わせるよう意識しましょう。不規則な食生活、偏った食事は脳内の栄養不足を招き、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン(動物性タンパク質に多く含まれる「トリプトファン」を原料に合成される)」が不足しがちです。

3.質の良い睡眠のとり方

睡眠は疲労回復に重要な役割を果たします。睡眠の質を上げるために、「起床・就寝の生活リズムを整える」、「夕食は寝る2時間前まで、入浴は1時間前までに済ませる」、「寝る前にテレビやパソコンを見ない」などの生活習慣を身に付けましょう。

4.オフの日の過ごし方

オフの日は自分の好きなことに時間を費やし、仕事のことは忘れましょう。体を動かすこともストレス解消法の1つです。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でも、感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促されます。

上司や周囲の人の対処方法

新しい環境で働く人に対して、上司や周囲の人は積極的に声をかけるなど、孤立させないような気軽に相談しやすい職場作りに努めてください。悩みがあるようならまずは受け止め、厳しく指摘しないことが大切です。また、生活リズムが乱れている、同じ仕事なのに仕事の処理能力が落ちていることに気づいたら、専門医の受診を勧めてください。

ストレスに負けない食生活

「抗ストレスビタミン」とも呼ばれるビタミンCは、ストレスへの対処によって消耗する副腎皮質ホルモンの合成をサポートします。また、豚肉や卵、牛乳、玄米などに含まれるビタミンB1は情緒の安定化に有効です。

この記事を書いた人

医療法人社団東信会