はじめに
こんにちは。東信会『絆』通信令和4年3月号です。
日増しに暖かくなり、春の訪れも近いと感じられる気候になってきました。
新型コロナウイルスに関しましては、国内感染者数は徐々に減少傾向ではありますがやや下げ止まりの傾向が見られます。また子どもの感染が目立ち、年代別では10歳未満の感染が最も多くみられました。
今月の絆通信では、コロナ治療薬、小児のコロナワクチン接種、濃厚接触者になった時の対応、等に関して引き続き情報提供をおこなっていきたいと思います。
令和4年3月 医療法人社団東信会 理事長 吉田智彦
現在の国内コロナ感染の状況
新型コロナウイルスの国内感染者は2月27日、新たに6万3703人が確認されました。1週間前の同
じ日曜日(20日)より7770人少ないものの、高止まりの傾向にあるといえます。
10歳未満の1845人が最も多く認められ、ついで40代の1816人、30代の1728人、20代1478人、10代の1308人。65歳以上は851人でした。病床使用率は52・7%。都が30~40%で緊急事態宣言の要請を判断するとしている重症者用病床使用率は31・5%でした。
塩野義、コロナ飲み薬を承認申請
~「早期承認制度」適用求める~
塩野義製薬は2月25日、新型コロナウイルスの飲み薬の製造販売承認を厚生労働省に申請した。
承認されれば国内の軽症者向けの飲み薬としては3種類目。日本メーカーでは初めてで安定供
給につながると期待されている。約2千人を対象とした最終段階の臨床試験(治験)のうち、約500人分の結果をもって「条件付き早期承認制度」の適用を厚労省に求めている。治験結果では、ウイルス量を減らし症状を改善させることが確認されていた。飲み薬は1日1回、5日間服用する。すでに生産を始めており、3月までに100万人分、その後は年間1千万人分をつくる予定という。
※NHK・朝日新聞より
高評価のファイザー飲み薬、先進国でも入手困難
新型コロナの治療薬として特例承認されたファイザーのパキロビッドパック(一般名・ニルマトレルビル/リトナビル)は、臨床試験で高い効果が確認され、医療現場の期待感が高い。
この薬は、感染したウイルスが細胞内で増えるために必要な酵素の働きを邪魔して、ウイルスの増殖を防ぐ。臨床試験では入院または死亡のリスクを88%減少させる効果が示された。
条件が異なるため単純比較はできないが、同様の効果が30%にとどまったラゲブリオ(一般名・モルヌピラビル)よりも専門家の評価は高い。一方、オミクロン株に対応できるだけの十分な量が確保できるのか、安全に使えるのかといった課題も小さくない
※厚生労働省HPより。
5~11歳の子どもへの接種(小児接種)に
ついてのお知らせ
対象となる小児は700万~800万人ほどで、有効成分量は12歳以上の3分の1。
ワクチンは米ファイザー社製を使用し、基礎疾患があるなど重症化リスクの高い子どもが優先
される。オミクロン株流行前の臨床試験(治験)では、2回目接種後7日以降の発症予防効果は90.7%だった。
小児接種の基本情報
■接種が受けられる時期
令和4年3月から開始する予定ですが、同年2月末から開始している自治体もある
ため市町村からの広報をご確認ください。接種を行う期間は同年9月30日までの予定です。
■接種の対象
原則、日本国内に住民登録のある5~11歳の方です。
■特に接種をお勧めする方
慢性呼吸器疾患、先天性心疾患等、重症化リスクの高い基礎疾患(日本小児科学会で新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが高い疾患の一覧等を公表しています)を有する方。
※厚生労働省HPより
■接種するワクチンと回数・間隔・対象年齢
●1回目と2回目の接種間隔3週間の間隔をあけて、合計2回接種します。
1回目の接種から間隔が3週間を超えた場合、1回目から受け直す必要はありません。できるだけ速やかに2回目の接種を受けていただくことをお勧めします。
●接種対象年齢
接種する日の年齢です。小児用新型コロナワクチンでは、1回目の接種時の年齢に基づいて判断します。1回目の接種時に11歳だったお子様が、2回目の接種時までに12歳の誕生日を迎えた場合、2回目接種にも1回目と同じ小児用ワクチンを使用します。
※厚生労働省HPより
春の花粉飛散予測(第4報)
~九州地方全域でスギ花粉の飛散開始! いよいよ花粉シーズンへ~
- 九州地方全域で飛散開始。
- 2月に入ってからの寒気の影響で、飛散開始が遅れているところも。
- スギ花粉のピークは、大阪は3月上旬から中旬東京は3月中旬から下旬の見込み。
2月9日~14日にかけて九州地方全域でスギ花粉の飛散が始まり、本格的な花粉シーズンが始まっ
ています。東京では2月中旬までに、大阪や名古屋、仙台などでは2月下旬には飛散開始となるでしょう。最新の一か月予報や2月14日に気象庁から発表された「早期天候情報」によると、この先下旬にかけても、全国的に気温の低い日が続く見込みです。
このため、飛散開始が例年より遅れているところが多くなっています。