リウマチを発症しやすい年齢
リウマチの発症には、年齢的にみえ大きく分けて三つのピークがあると言われています。一つ目は30歳ごろです。結婚や妊娠、出産など女性の生活が大きく変化する時期になったり、結婚して初めての子供を出産して共働きで仕事も続けながら家事や育児を頑張っている女性が発症するケースです。若い世代で幼い子供の育児に追われていたら医療機関への受診を先送りになってしまいがちですが、少しでも気になる症状が見られれば躊躇わずに早めに受診することを勧めます。
二つ目は40歳〜50歳にかけての更年期と言われる時期の世代です。女性のホルモンバランスが大きく変わる時期で、更年期の時期になって初めて症状が現れる人も少なくありません。以前に発症しながら比較的軽い症状で収まっていた人も更年期を境に急激に症状が現れる人も少なくありません。以前に発症しながら比較的軽い症状で収まっていた人も更年期を境に急激に症状が悪化することがあります。更年期の時期は、関節リウマチ以外の自己免疫疾患にかかる人も相当数に上がっており、更年期障害の一つの症状として関節痛が現れることもあります。ですので、早期に治療を始めていくためには他の病気と鑑別する詳しい診断を受けることが重要です。
最後のピークが70歳前後です。以前は70歳を過ぎて関節リウマチを発症する人は稀でしたが、最近は社会で高齢化が進行する中で70歳以上になってから症状が強く出てくる人や、80〜90歳代で発症する人もいます。また、50歳代で発症して十数年が経った60、70歳でまた再燃してくる人もいます。
高齢になると、関節リウマチ以外にも糖尿病や高血圧などの疾患を抱えていることが多いので、薬の飲み合わせや副作用にも細心の注意が必要です。