ウェアラブル活動量計で健康状態が 向上する可能性
ウェアラブル活動量計の市場は大幅な拡大を続けていて、2014年から2020年までに販売されたウェ アラブル活動量計の数は1,444%増加。2020年だけでウェアラブル活動量計の製品販売額は約30億ド ル(1ドル132円換算で3960億円)に達している。 南オーストラリア大学(オーストラリア)のCarol Maher氏は
- ウェアラブル活動量計を用いた活動量の測定によって運動への意欲が高まる。
- 1日当たりの歩行時間が最大で40分延長(1日当たり約1,800歩の歩数の増加に相当)する。
- それによって5カ月間に約1kg減量できることも分かった。
- ウェアラブル活動量計の使用によって、2型糖尿病などの疾患がある人の血圧値やコレステロール 値が低下する可能性があることも示された。
ウェアラブルで体重は -1kg
今回報告された約1kgという体重の減少量を「たいしたことがない」とみ る向きもあるかもしれないが、Maher氏は、 「レビューの対象となった研究は、ウェアラブル活動量計の減量効果に関 するものではなく、身体活動への影響に着目したものであった点を認識し ておくことが重要だ」と説明。 「これらの研究の多くは、研究期間が3~6カ月間であり、一般人口で約2 ~3年かけて増加する体重がこの期間で相殺されることを考えれば、公衆 衛生の観点からは意義があるといえる」と述べている。
痩せたいときはアップルウオッチ !?
昇降式仕事机を活用した介入で、1日の座位時間が短縮/BMJ
職場に高さの調節が可能な仕事机を加えると、座位の短縮効果が約3倍に増大すること が、英国・レスター大学のCharlotte L. Edwardson氏らの検討で示された。 対象は、英国レスター市の2つの地方議会、リバプール市の1つの地方議会、グレー ター・マンチェスターの3つの地方議会の事務所や部局などに所属する内勤職員756人 から成る78の職場の職員であった。 これらの職員が、昇降式仕事机による介入、介入なしの通常の仕事の形態(対照)とい う群に無作為に割り付けられた。 昇降式仕事机群に25職場(240人)、対照群に26職 場(267人)が割り付けられた。参加者全体の平均年 齢は44.7歳、72.4%が女性、74.9%が白人で、平均 BMIは26.5だった。 主要アウトカムは、加速度計で測定された12ヵ月の 時点での1日座位時間(起きている時間のうちの座っ ている時間)とされた。 副次アウトカムは、3ヵ月時の座位時間のほか、長時 間座位(30分以上)や立位、歩行の時間などが含ま れた。
昇降式机で座位時間短縮と痛みも軽減
昇降式仕事机群は対照群に比し、 3ヵ月時の1日座位時間の短縮の変化量が大きく、 3ヵ月と12ヵ月時の1日長時間座位時間と1日長時間立位時間が短縮、 3ヵ月と12ヵ月時の就業時間中および就業日の座位時間、長時間座位時間、立位時間が 短縮された。 昇降式仕事机群のベースラインの1日座位時間は約10時間短縮し、 12ヵ月時には、対照群に比べ1日60分以上の座位時間の短縮が認められた。 昇降式仕事机群では、下肢の疼痛や、就業中の座位・立位に関する社会規範(「机で仕 事中に立ち上がっても同僚は気にしないだろう」)が軽減した。
さっそく昇降式机を導入。。。
動脈硬化性疾患による死因の現状
死亡の構成割合の中で心疾患による死亡は:14.9% 脳血管疾患による死亡:7.3%
今まで空腹時採血のみで判断していた中性脂 肪を食後採血でも175mg/dl以上は脂質異常 症として取り扱うようになりました。
LDLコレステロールはこれまで大雑把であった点を改善し、すでに動脈硬化を起こしている、 あるいは喫煙者で動脈硬化を起こしやすい場合には100mg/dl未満、動脈硬化がない非喫煙者 の場合には120mg/dl未満と設定されました。 さらに、心筋梗塞や脳梗塞を発症した患者の場合はldlコレステロール70mg/dl未満まで下げる ことが推奨されます。