MENU
  • ホーム
  • 医療法人社団東信会について
  • クリニック一覧
  • お問い合わせ
世田谷リウマチ/医療法人社団東信会世田谷リウマチ膠原病クリニックが監修しています。
世田谷リウマチポータル
  • ホーム
  • 医療法人社団東信会について
  • クリニック一覧
  • お問い合わせ
世田谷リウマチポータル
  • ホーム
  • 医療法人社団東信会について
  • クリニック一覧
  • お問い合わせ
リウマチ・膠原病と漢方などの東洋医学を融合した統合医療について情報発信しています。

【リウマチ】関節以外に起こる症状、合併症

2023 10/30
リウマチ
2023年4月17日2023年10月30日
目次

リウマチの関節以外に起こる症状

関節以外に起こる症状としては、以下のようなものが挙げられます。

  • リウマトイド結節(肘や膝に痛みのない米粒〜豆粒大のしこりができます。)
  • 肺障害
    • 間質性肺炎・・・肺の中でガス交換をおこなっている肺胞と肺胞の間に炎症が起き、肺が繊維化して息切れや呼吸困難を起こします。リウマチがきっかけになって起こるものは重症化するケースは少ないものの、頻度が高いのでリウマチ治療中も注意深く観察していきます。
    • 胸膜炎・・・肺の中に水がたまる病気。
  • 心臓(心筋梗塞や心不全など)
  • 骨粗鬆症(骨は3ヶ月ごとに破壊と形成を繰り返しています。炎症を起こしているとサイトカインが分泌され、サイトカインによって破壊と形成のバランスが悪くなって新しい骨を作りにくくなり、骨が脆くなります。ステロイドを治療に使っているケースでは、その副作用でも起きます。)
  • 眼や口の異変(眼や口の中が乾燥しやすく、涙や唾液が出にくくなります。口内炎ができることもあります。眼は充血したり異物感を感じたりすることもあり、症状が出てきたら眼科治療を行います)

このほか、発熱・疲労感・息切れ・貧血・リンパ節の腫れなどもみられます。ただしこれらを合併症とみるか、治療薬の影響と見るかは判断が難しく、詳しい検査を行った上で治療薬からくるものであれば、治療薬の選択を見直しながらそれらの症状に対する治療も進めていきます。

早く治療を開始することが肝心

リウマチの治療開始は早ければ早いほど効果があります。リウマチのことがよくわからなかったころは、発症後ゆっくりと進行し、関節や骨の破壊は発症から10年くらい経ってから起こると考えられています。制度の良い検査機器がない時代は関節の外から見るしかなかったからです。

検査機器も検査方法も進歩するにつれて、実は早い時期から関節の内部では炎症がおきていて、破壊も始まっていることがわかってきました。まだ腫れや痛みを感じていない時期もすでに炎症は起きているのです。

下のラインが従来考えられていた関節破壊の予測です。一方で、上のラインは実際の関節破壊の度合いを示しています。実際には発症して4年ほどで一気に破壊が進行しています。できるだけ早く治療を開始して破壊の進行を食い止めることが何より大切だということはこのグラフからもわかります。

治療の効果が高く、破壊をしっかり食い止められるのは発症後から2年間であるとされています。4年ほどで病状が一気に悪化するため、そこまで放っておくわけにはいきません。前半の2年の間にスタートダッシュをすることが必要です。これを「Window of opportunity」と呼んでいます。直訳すると「機会の窓」で、治療効果の高い間だけ空いている窓ということです。

関節リウマチ治療では、治療に最適な限られた期間を表す言葉として用いられます。

つまり、リウマチ治療を実施するなら「機会の窓」が空いているうちに実施することがベストなのです。現在では、治療の好機は、症状が出てからおよそ1年以内とされています。できるなら6ヶ月以内に治療を開始したいものです。免疫細胞が何らかのきっかけで暴走を始めてしまい、炎症反応が激しくなるともう抑え込むのは難しくなります。そうしたスイッチが入る前に治療を始めることが、治療効果やその後の経過を左右するのは間違いありません。

初期症状の時点でこれはリウマチだと気付ける人はほとんどいません。強張りも朝夕のむくみのように思えますし、赤ちゃんを抱っこしている時期ならそのために腱鞘炎になったのかなと思いがちです。すぐに良くなるかなと思っていたら時間が経ってしまったという人もいます。でもそうして3ヶ月、さらに半年と経ってしまうと、窓が空いている時間がそれだけ短くなってしまいます。

▼詳しくはこちらの書籍で解説しています。

リウマチ
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 女性ホルモンとリウマチの深い関係
  • リウマチ治療の歴史について

この記事を書いた人

吉田智彦 医療法人社団東信会 世田谷リウマチ膠原病クリニック統括院長

【資格】
医学博士,日本内科学会総合内科専門医,日本リウマチ財団リウマチ登録医,日本リウマチ学会リウマチ専門医,日本リウマチ学会リウマチ指導医,日本リウマチ学会評議員,日本医師会認定産業医,身体障害者申請医(肢体不自由)
【専門領域】
関節リウマチ全般,リウマチ膠原病患者の妊娠希望者診察,膠原病一般 など

関連記事

  • 【実話紹介】遠方からのご来院で診断に至った患者様のケース
    2024年11月12日
  • 【紹介】「自分らしく生きる力」— 全身性エリテマトーデス(SLE)と向き合う患者さんたちの前向きな活動
    2024年11月8日
  • 【第三弾】世田谷リウマチ専門医に聞け!あなたの疑問、私たちが答えます
    2024年10月11日
  • 【関節リウマチの方へ】COVID-19ワクチン接種の重要性
    2024年8月15日
  • 【第二弾】世田谷リウマチ専門医に聞け!あなたの疑問、私たちが答えます
    2024年5月9日
  • 【第一弾】世田谷リウマチ専門医に聞け!あなたの疑問、私たちが答えます
    2024年1月28日
  • 関節リウマチ治療において経口メトトレキサートからメトジェクトへ変更した患者の有効性と安全性の評価 
    2023年12月12日
  • 【イベントのお知らせ】世田谷リウマチ専門医に質問しよう!
    2023年11月20日
独占記事
クリニック一覧
  • 東信よしだ内科・リウマチ科
  • 世田谷リウマチ膠原病クリニック 新宿本院
  • 新宿スカイビル健診テラス
  • 国分寺リウマチ膠原病クリニック
  • 世田谷リウマチ膠原病クリニック祖師谷
人気記事
  • 【リウマチ】リウマチの初期症状と特徴について
  • 【リウマチの治療薬】フェーズごとに解説します。
  • 【リウマチ】発症しやすい年齢には三つのピークがある
  • 女性ホルモンとリウマチの深い関係
  • リウマチは遺伝する?リウマチの根本原因について
▼メディア情報
▼東信会 統括院長 吉田智彦 著書
  1. ホーム
  2. リウマチ
  3. 【リウマチ】関節以外に起こる症状、合併症
  • TOPページ
  • クリニック一覧
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー

© 世田谷リウマチポータル.

目次