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リウマチ・膠原病と漢方などの東洋医学を融合した統合医療について情報発信しています。

リウマチ熱とは?原因・症状・関節リウマチとの違いをわかりやすく解説

2026 5/11
リウマチ
2026年5月11日

「リウマチ熱」という病名を聞いたことがあるでしょうか。「リウマチ」という言葉が含まれていることから関節リウマチと混同されがちですが、実はまったく異なる病気です。

リウマチ熱は溶連菌(溶血性レンサ球菌)の感染後に起こる炎症性疾患で、主に子どもに多く見られますが、大人に発症するケースもあります。

この記事では、リウマチ熱の原因、症状、診断基準、治療法、そして関節リウマチとの違いについて、ドクター監修のもとわかりやすく解説します。

放置した場合に起こりうる後遺症についてもお伝えしますので、溶連菌感染後に関節の痛みや発熱が続いている方はぜひ参考にしてください。

目次

リウマチ熱とは

 リウマチ熱は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による咽頭炎(のどの感染症)を適切に治療しなかった場合に、その後の免疫反応として発症する全身性の炎症性疾患です。

溶連菌そのものが体内で暴れるのではなく、溶連菌に対して作られた抗体が自分自身の組織(関節、心臓、皮膚、神経など)を攻撃してしまうことで症状が現れます。

かつては日本でも多くの患者さんがいましたが、抗菌薬(ペニシリンなど)の普及と衛生環境の改善により、現在の日本では発症頻度は大幅に減少しています。

しかし、完全になくなったわけではなく、溶連菌感染が適切に治療されなかった場合には現在でも発症する可能性があります。世界的に見ると、発展途上国を中心に今でも重要な疾患として認識されています。

リウマチ熱の原因

リウマチ熱の直接の原因は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による咽頭炎です。のどに溶連菌が感染した後、通常は1〜5週間(多くは2〜3週間)の潜伏期間を経てリウマチ熱が発症します。

発症の仕組みとしては「分子相同性」と呼ばれるメカニズムが関与しています。溶連菌の表面にあるタンパク質の構造が、人間の心臓弁や関節、神経などの組織の構造と似ているため、溶連菌を攻撃するために作られた抗体が間違えて自分の体の組織も攻撃してしまうのです。これを「交差反応」と呼びます。

すべての溶連菌感染がリウマチ熱を引き起こすわけではありません。リウマチ熱を起こしやすい特定の型(M蛋白の型)の溶連菌が存在すること、また遺伝的にリウマチ熱になりやすい体質の方がいることもわかっています。溶連菌による咽頭炎を速やかに抗菌薬で治療することが、リウマチ熱の発症を防ぐもっとも有効な方法です。

リウマチ熱の症状

リウマチ熱ではさまざまな臓器に炎症が起こるため、症状は多岐にわたります。すべての症状が同時に現れるわけではなく、患者さんによって現れる症状の組み合わせは異なります。

関節の症状(関節炎)

もっとも頻度が高い症状で、約75%の患者さんに見られます。膝、足首、肘、手首などの大きな関節に強い痛みと腫れが現れます。

特徴的なのは「移動性」と呼ばれる症状パターンで、一つの関節の痛みが治まると別の関節に痛みが移っていくことがあります。一つの関節の症状は通常数日から1〜2週間で自然に軽快しますが、次々と別の関節に症状が移ります。

リウマチ熱の関節炎は非常に痛みが強いものの、関節リウマチとは異なり、関節の破壊や変形を起こすことはありません。適切な治療を受ければ後遺症なく治癒します。

心臓の症状(心炎)

リウマチ熱でもっとも注意が必要な症状です。約50〜60%の患者さんに心臓の炎症(心炎)が見られ、心臓の弁(特に僧帽弁や大動脈弁)に障害を起こすことがあります。

初期には動悸や息切れ、胸の不快感として自覚されますが、軽い場合は自覚症状がないこともあります。

心炎が重要な理由は、これがリウマチ熱の後遺症として残る可能性があるためです。心臓弁の障害は「リウマチ性心弁膜症」として長期にわたり心臓の機能に影響を与えることがあり、リウマチ熱の中でもっとも深刻な合併症です。

皮膚の症状

「輪状紅斑」と呼ばれる、淡い赤色のリング状の発疹が体幹部(胸やおなか)に見られることがあります。かゆみや痛みはほとんどなく、出たり消えたりを繰り返すことがあります。

発症頻度は比較的低く(約10%以下)、持続時間も短いため見逃されることがあります。

また、「皮下結節」と呼ばれる小さなしこりが肘や膝などの関節の骨の出っ張った部分の近くに触れることもあります。痛みはなく、数週間で自然に消えることが多い症状です。

神経の症状(シデナム舞踏病)

手足や顔面に不随意運動(自分の意思とは関係なく体が動いてしまう症状)が現れることがあります。これを「シデナム舞踏病」と呼びます。物を落としやすくなったり、字が書きにくくなったり、顔がピクピク動いたりといった症状が見られます。

溶連菌感染から数ヶ月後に現れることがあり、他の症状に遅れて出現することが特徴です。通常は数週間から数ヶ月で自然に回復しますが、まれに数年続くこともあります。

その他の症状

発熱(38度以上の高熱が多い)、全身のだるさ、食欲低下、腹痛、鼻出血などが伴うことがあります。

リウマチ熱の診断基準(ジョーンズ基準)

リウマチ熱の診断には「改訂ジョーンズ基準」が用いられます。先行する溶連菌感染の証拠(咽頭培養陽性、溶連菌迅速検査陽性、ASO値やASK値の上昇など)があることを前提に、大基準と小基準の組み合わせで診断されます。

大基準には、心炎、多関節炎、シデナム舞踏病、輪状紅斑、皮下結節の5つがあります。小基準には、発熱、関節痛(関節炎には至らない程度の痛み)、血液検査での炎症反応の上昇(CRP高値、赤沈亢進)、心電図でのPR間隔延長があります。

大基準2つ、または大基準1つと小基準2つを満たし、かつ溶連菌感染の証拠がある場合にリウマチ熱と診断されます。

関節リウマチとの違い

リウマチ熱と関節リウマチは名前が似ていますが、原因も症状も治療法もまったく異なる病気です。

原因について、リウマチ熱は溶連菌感染に対する免疫反応で起こるのに対し、関節リウマチは原因不明の自己免疫疾患です。好発年齢も異なり、リウマチ熱は5〜15歳の子どもに多いのに対し、関節リウマチは30〜50代の成人に多く発症します。

関節への影響においても大きな違いがあります。リウマチ熱の関節炎は大きな関節に移動性に現れ、関節の破壊や変形を起こしません。一方、関節リウマチは手指や足指などの小さな関節を中心に持続的な炎症が起き、放置すると関節が破壊され変形が進行します。

治療法も異なります。リウマチ熱は抗菌薬による溶連菌の除菌と抗炎症薬による対症療法が中心で、多くは数週間から数ヶ月の治療で治癒します。関節リウマチは抗リウマチ薬や生物学的製剤による長期的な免疫調整が必要です。

心臓への影響はリウマチ熱に特有の重大な合併症であり、関節リウマチでは通常見られない特徴です。

リウマチ熱は大人にも発症するのか

リウマチ熱は一般的に5〜15歳の小児に多い病気ですが、大人にも発症することがあります。成人のリウマチ熱は小児と比べて関節炎の頻度が高く、心炎の頻度がやや低い傾向があるとされていますが、心臓への影響が完全にないわけではありません。

大人の場合、関節の痛みから「関節リウマチではないか」と疑って受診するケースがあります。数週間前に強いのどの痛みがあったかどうかが診断の重要な手がかりになりますので、受診時には最近の体調の変化をできるだけ詳しく医師に伝えるようにしましょう。

リウマチ熱の治療法

リウマチ熱の治療は大きく分けて3つの柱があります。

1つ目は溶連菌の除菌です。体内に残っている溶連菌を完全に除去するため、ペニシリン系の抗菌薬を投与します。ペニシリンにアレルギーがある場合はエリスロマイシンなどの代替薬が使用されます。

2つ目は炎症を抑える治療です。関節炎に対してはアスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使用されます。心炎が重度の場合にはステロイド薬(プレドニゾロン)が投与されることもあります。

3つ目は再発予防です。リウマチ熱は一度発症すると溶連菌に再感染した際に再発しやすく、再発するたびに心臓弁の障害が悪化する危険性があります。このため、リウマチ熱の既往がある方は、長期間(場合によっては成人まで、あるいは生涯にわたって)ペニシリンの予防的投与を続けることが推奨されています。

放置するとどうなる?後遺症のリスク

リウマチ熱を放置した場合、もっとも深刻な問題は心臓弁膜症の発症と進行です。心臓の弁が炎症によって肥厚したり、縮んで硬くなったりすると、弁が正常に開閉できなくなり、血液の逆流(逆流症)や通過障害(狭窄症)が生じます。

特に僧帽弁閉鎖不全症や僧帽弁狭窄症は、リウマチ性心弁膜症としてよく知られています。重度の弁膜症は心不全、不整脈、血栓塞栓症(脳梗塞など)のリスクを高め、最終的には弁置換手術が必要になることもあります。

リウマチ熱を適切に治療し、再発を予防することで、こうした心臓への後遺症を最小限に抑えることができます。溶連菌によるのどの痛みを「たかがのど風邪」と軽視せず、特に子どもの場合は速やかに医療機関を受診し、処方された抗菌薬を最後まできちんと飲み切ることが大切です。

まとめ

リウマチ熱は、溶連菌の咽頭炎を適切に治療しなかった場合に発症する炎症性疾患で、関節リウマチとは原因も経過もまったく異なる病気です。

関節の痛み、心臓の炎症、皮膚の発疹、不随意運動などの多彩な症状が現れますが、なかでも心臓弁への影響は生涯にわたる後遺症となる可能性があり、もっとも注意が必要です。

溶連菌感染の後に発熱や関節の痛みが続く場合は、リウマチ熱の可能性を念頭に置き、早めに医療機関を受診してください。適切な治療と再発予防により、心臓への影響を防ぐことができます。

リウマチ
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この記事を書いた人

吉田智彦 医療法人社団東信会 世田谷リウマチ膠原病クリニック統括院長

【資格】
医学博士,日本内科学会総合内科専門医,日本リウマチ財団リウマチ登録医,日本リウマチ学会リウマチ専門医,日本リウマチ学会リウマチ指導医,日本リウマチ学会評議員,日本医師会認定産業医,身体障害者申請医(肢体不自由)
【専門領域】
関節リウマチ全般,リウマチ膠原病患者の妊娠希望者診察,膠原病一般 など

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