関節リウマチは、炎症や痛みによって体力を奪う「慢性消耗性疾患」のため、毎日の食事にも気を配りたいものです。
体力の低下を防ぐにはどんな栄養をとればいいのでしょうか。
ドクター監修のもと、関節リウマチの治療に効果的な食事について紹介します。
関節リウマチの食事ポイント
関節リウマチの治療を行っていくうえで、毎日の食生活はとても重要です。効果的な食品や栄養素を積極的に摂る必要があります。
関節リウマチは、炎症や痛みによって全身の体力を奪う「慢性消耗性疾患」です。
そのため、高タンパク&高カロリーの食事を意識して摂っていく必要があります。脂肪分が少ない赤身の肉や大豆製品などがおすすめです。
かといって、食べ過ぎは禁物です。肥満になると今度は関節への負荷がかかってしまいますので、カロリーオーバーにならないよう気をつける必要があります。
青魚などに多く含まれている「DHA」や「EPA」は「n-3系脂肪酸(オメガ3)」に分類され、健康面や美容面でも人気があります。
実は、このn-3系脂肪酸はさまざまな病気に効果があるといわれていて、関節リウマチの方にも積極的に摂ってほしい栄養素なのです。
また、青魚にはカルシウムやビタミンも豊富に含まれていて、骨粗しょう症の予防にも役立ちます。さらに、カルシウムはビタミンDと一緒に摂取するのが効果的ですが、サンマやイワシ、アジにはビタミンDも豊富ですので一石二鳥の食品です。
できれば、調理に使う油もn-3系脂肪酸を選びましょう。
今話題のエゴマ油や亜麻仁油などがおすすめです。コレステロールを減らし、血流をよくする効果が期待できます。
ビタミンC、ビタミンE、β-カロテン、セレンなどの抗酸化物質は痛みの緩和に役立つといわれています。
なかでも、ビタミンCは痛みを抑えるステロイドホルモンの分泌を高め、ビタミンEは血流を整えることで痛みを和らげる作用があるといわれています。
これらを多く含んでいる食品は、大豆などの豆類、野菜、玄米、発酵食品です。
生姜やターメリック、ニンニクなどは、炎症を激化させる方向に作用する物質「プロスタグランジン」や「ロイコトリエン」の分泌を抑えます。
痛みが起きるのは、「血液をもっと流して欲しい」という体の反応でもあります。ですから、体全体を温めて血流を整えていきましょう。
- 肉、魚介類
- レバー、牛肉、馬肉、アジ、イワシ、エビ
- 野菜
- カボチャ、小松菜、玉ネギ、生姜、ニンニク、ネギ
- 豆、穀類
- 玄米、もち米、インゲン豆
これらは体を温める食品ですので、カロリー過多に気をつけて積極的に摂るようにしましょう。

コメント