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リウマチは治療開始が早いほど効果あり
リウマチの治療開始は早ければ早いほど効果があります。リウマチのことがよくわからなかった頃は、発症後ゆっくりと進行し、関節や骨の破壊は発症から10年くらい経ってから起こると考えられていました。精度の良い検査機器がない時代は関節の外から見るしかなかったからです。
検査機器も検査方法も進歩するにつれて、実は早い時期から関節の内部では炎症が起きている窓ということです。関節リウマチ治療では、治療に最適な限られた期間を表す言葉として用いられています。つまり、リウマチ治療を実施するなら「機会の窓」が開いているうちに実施することがベストなのです。
【リウマチ】リウマチの初期症状と特徴について
リウマチの代表的な症状 進行が進んだ状態の症状は聞きたくない、見たくないと思いがちです。しかし、それらは適切な治療をいなかった場合に至る症状であり、そうならな...
現在では、治療の好機は症状が出てからおよそ1年以内とされています。できるならば6ヶ月以内に治療を開始したいものです。免疫細胞が何らかのきっかけで暴走を始めてしまい、炎症反応が激しくなるともう抑え込むのは難しくなります。そうしたスイッチが入る前に始めることが治療効果やその後の経過を左右するのは間違いありません。
初期症状の時点でこれはリウマチだと気付ける人はほとんどいません。強張りも朝夕のむくみのように思えますし、赤ちゃんを抱っこしている時期ならそのために腱鞘炎になったのかな?と思いがちです。でもそうして3ヶ月、さらに半年と経ってしまうと「機会の窓」が開いている時間がそれだけ短くなってしまいます。