関節リウマチをお持ちの方へ。COVID-19の感染が続く中、皆さまの健康を守るために重要な情報をお知らせします。最新の研究によれば、関節リウマチ患者はCOVID-19に感染した際、重症化するリスクが一般の人々と比べて大幅に高いことが明らかになっています。
特に間質性肺疾患を併発している場合、そのリスクはさらに増大します。
このページでは、関節リウマチの方が知っておくべきCOVID-19ワクチンの効果と接種の重要性について詳しく解説いたします。ワクチン接種を通じて、ご自身とご家族の健康を守りましょう。
- 全リウマチ患者(All patients with rheumatoid arthritis): ハザード比は1.75(95% CI: 1.45-2.10)。
- セロポジティブリウマチ患者(Patients with seropositive rheumatoid arthritis): ハザード比は1.97(95% CI: 1.58-2.46)。
- セロネガティブリウマチ患者(Patients with seronegative rheumatoid arthritis): ハザード比は1.46(95% CI: 1.02-2.09)。
- エロージブリウマチ患者(Patients with erosive rheumatoid arthritis): ハザード比は1.93(95% CI: 1.41-2.63)。
- 非エロージブリウマチ患者(Patients with non-erosive rheumatoid arthritis): ハザード比は1.63(95% CI: 1.30-2.06)。
- 間質性肺疾患を伴うリウマチ患者(Patients with rheumatoid arthritis and interstitial lung disease): ハザード比は2.5(95% CI: 1.66-3.77)。
- 間質性肺疾患を伴わないリウマチ患者(Patients with rheumatoid arthritis without interstitial lung disease): ハザード比は1.61(95% CI: 1.31-1.99)。
米国メイヨークリニック, Lancet Rheumatol 2022
関節リウマチ患者はCOVID-19に対してリスクが高いです
関節リウマチ患者のリスク
米国メイヨークリニック, Lancet Rheumatol 2022の調査結果では、582人の関節リウマチ患者さまと一般の2,875人を比較したところ、関節リウマチ患者のうち22%が重症COVID-19を発症しました。これは一般の人々(13%)と比較して、1.75倍も高いリスクです。
間質性肺疾患を併発している場合のリスク
特に、関節リウマチに関連する間質性肺疾患を持つ患者さまでは、重症化のリスクがさらに高まり、2.5倍に達することが確認されています。
COVID-19ワクチンの効果について
ワクチン接種は効果があります
米国メイヨークリニック,Lancet Rheumatologyの報告によれば、COVID-19ワクチンは関節リウマチ患者さまの発症予防および重症化予防に高い効果があることが証明されています。
予防接種は2024年10月1日以降、定期接種に
『COVID-19ワクチン』は10月1日以降、定期接種となります。皆さまの健康を守るため、ぜひワクチン接種をお勧めいたします。
なぜ接種が必要なのか
高い重症化リスクへの対応
関節リウマチの方にとって、COVID-19の重症化リスクが高いことは明らかです。特に、間質性肺疾患を併発している患者さまは注意が必要です。
ワクチン接種で自身と周囲を守る
ワクチン接種を行うことで、自身の重症化リスクを低減するだけでなく、周囲の大切な人々を守ることにもつながります。
ご質問やご相談について
COVID-19ワクチン接種に関するご質問やご不明点がございましたら、世田谷リウマチ膠原病クリニック新宿本院までお気軽にご相談ください。皆さまの健康を第一に考えた対応をいたします。
コメント